うつわ ももふく -作家もの和食器の店- 東京都町田市普段づかいの作家の器を扱っています。 |
粉引。 こひき とか こびき とか言われています。 粉吹ともいう。 呼び方はどっちだっていい。 粉引は 器のペースになる陶土の素地の上に 白泥という「磁土」を掛け(これを「化粧」といいます) その上から、さらに透明の釉薬をかけて仕上げたもの。 三層構造。 三層構造だから、 結構いろいろなことがおきる。 素地の土と、白化粧の土、仕上げの釉薬は、 粒子の大きさ、 熱を加えたときの収縮率、 が違うので、 素材同士の相性によって、 化粧を掛けるタイミングによって、 焼く温度によって、 焼き方によっても、 貫入がはいったり、 泥ヒビがはいったり、 染みやすかったり、 染みにくかったり、 固かったり、 柔らかかったり、 ということが起こります。 「これ染みますか?」 って一番よくいただくご質問です。 器をみれば、なんとなく、 だいたいの傾向はわかりますけれども、 でも、実際には使ってみなければわかりません。 同じ作家のものでも、 同じ窯で焼き上がってきたものでも、 窯の中で、どの位置にあったかで、 ほんのわずかな焼成温度の違いで、 染みやすいものもありますし、 染みにくいものもあるんですのよ。 粉引ってそういう焼き物です。 それが味になるか、 そうでないかは、 使い手次第。 考え方次第。 粉引は、 昔は茶人に好まれた器で、 もともと、 「お茶」とか「茶席」 のための器が主でした。 日用食器に使われ始めたのは 最近だそう。 なので、 日用雑器としての粉引の器は 発展の途中なのかもしれません。 日本のように、 いろいろな国の料理が上る食卓で、 毎日、気兼ねなく使えるように、 作り手はいろいろ工夫しながら作っています。 使い手も工夫しながら使っていけば、 長く、楽しく使えます。 粉引はそういう器だと思います。
by momofuku-note
| 2008-07-09 13:41
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